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倍音は音のスパイス
楽器を学んだことがある人なら「倍音」
という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
倍音は、音色を表す上でとても大事な要素です。
音楽を演奏するだけならあまり関わりがない言葉です。
しかし、豊かな音色を理解するには不可欠な要素です。
知っておいて損は無いものなので、どんなものか簡単に説明していきましょう。
オクターブと周波数
音は周波数という振動の数で表すことができて、
周波数が大きいほど音が高くなり、小さいと音が低くなる。
というのはこの項で話しましたね?
じゃあ、周波数がちょうど2倍になったらどうなるのでしょうか?
答えは「1オクターブ高くなる」です。
逆に、周波数が半分になったら?
そうです「1オクターブ低くなる」のです。
1オクターブ上の音は、2倍の周波数なので「2倍音」と言ったりします。
いろいろな倍音
2倍音の例からさらに考えてみましょう。
倍音が4倍音になったら、2オクターブ上がることになります。
ここまでは簡単ですよね?
でも、倍音はそれ以外にも、3倍音や5倍音などの音があります。
例えば、A(440Hz)の音を基準にすると、3倍音(1320Hz)はほぼEの音に、
5倍音(2200Hz)は、ほぼC#の音になります。
実は、私たちが楽器やうた声などで、一つの音を出したとき、
同時にこの倍音も鳴っているのです。
「えっ?でも、ラの音を出したときに他の音なんて聞こえないよ?」
なんて思うかもしれません。
それもそのはずで、音の中で鳴っている倍音は、とても小さな音量なのです。
ほとんど気がつくことはありません。
でも、聞き取ることのできないはずの倍音たちの複雑な組み合わせによって、
音の響きが深く多彩なものになっているのです。
言ってみれば、倍音は音のスパイスです。
楽器や歌声の個別の響きを作り出すのに重要な役割を持っているのです。
高い楽器と安い楽器を聞き比べてみて、
音の響きが全く違うように感じたことはありませんか?
響きが豊かに、奥行きが広がっていくように聞こえるのは、
この倍音の要素が大きくかかわっているのです。
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