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ト音記号とヘ音記号

楽譜を見てみると、五線譜の一番左側にクルクル回った変な記号がありますよね?
あれは「音部記号」と言って、楽譜の基準を示す記号です。

 

 

音部記号の役割

音部記号には、五線譜上で「ドレミファソラシ」の位置を決める役割があります。
主に使われるのがこの3つです。
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この中で、もっとも代表的な音部記号が「ト音記号」です。

 

ト音記号

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クルクルっと回った部分の真ん中が、五線の下から2番目の線にあります。
この位置が"ト"の音、つまり"ソ"になります。

 

 

トの音の位置を表しているので「ト音記号」と言うのですね。

 

ここでちょっと豆知識。

 

ト音記号は、何故こんな変な形をしているのでしょう?

 

もともと第2線の位置には、トの音名の英語読みである
筆記体で"G"の文字を書いていました。

 

そのGの文字が、時を経て少しずつ変形して行って、
今のト音記号の形になったと言われています。
(諸説あるうちのひとつです)

 

ヘ音記号

 

楽譜でもうひとつよく見かけるのが「ヘ音記号」です。
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今度はクルクルっと回った部分の中心が、上から2番目の第4線にあります。
ここが"ヘ"の音、つまり"ファ"になるから「ヘ音記号」と言います。

 

ヘ音記号もまた変な形ですね?
これもやっぱり"へ"の音名の英語読みである
"F"の文字が変化してできたものだと言われています。

 

ヘ音記号は、低い音の範囲を表すときによく使われます。
ピアノで言うと、低音を弾くことの多い、左手のパートですね。

 

バンドやポップスの楽譜では、
ベースという低音を担当する楽器のパートに使われます。

 

ト音記号とヘ音記号記号の関係は、下のようになります。
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ふたつの五線譜のちょうど真ん中になるのが、真ん中の「ド」の音ですね?
ト音記号の、下の方の小さな黒丸をこのドの位置に合わせるのが通例です。

 

ただし書く人や楽譜のスペースの都合によって、
適当にスペースを開けているだけ、ということも多くあります。

 

ハ音記号

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もうひとつ、ハ音記号というものがあります。
これはあまり見る機会がないと思います。
これは真ん中の第3線が「ド」の音になります。

 

ハ音記号はあまり使う機会がありません。
いまは「そんな記号もあるんだなぁ」くらいに覚えておけば良いでしょう。

 

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